taka5hi-plants’s blog

趣味の植物栽培日記です。メインは多肉植物。

【実験】エケベリアの接ぎ木にチャレンジ

今回は、エケベリアの接ぎ木にチャレンジしてみました。

以前からエケベリアの接ぎ木が可能ということは聞いたことがあって、興味を持っていたのですが、流通しているのを見たことがありません。
そこで、自分で接ぎ木エケベリアを作ってみようと思った次第です。

この記事では、接ぎ木の作業をするところまでをまとめています。
接ぎ木したものがうまくくっついたかどうかなどは、結果が出てから改めて記事にしようと思っています。
私自身接ぎ木は初めてですので、方法の紹介というよりは実験的な内容として御覧いただければと思います。

接ぎ木とは

接ぎ木についての詳しい説明は別のページを参照いただくことして、ここでは非常にざっくりと説明します。

接ぎ木とは、2つの植物を切断し、切断面をくっつけて一つの個体としてしまうような方法のことを言います。
この時、根っこのついた下の方を台木、上の方を穂木と呼びます。

私たち動物の基準でいえば、2つの個体をくっつけるというのはショッキングな手法に感じますが、園芸の世界では非常に一般的な手法です。
例えば、果樹、花木、バラ、多肉の世界でいえば緋牡丹やマハラジャなどで広く使われています。

植物を増やすために行われることが多いですが、強健な台木に、性質の弱い穂木をつけることで、単体では育てづらい植物を管理しやすくする目的で行われることもあります。
上であげた緋牡丹などは極端な例で、そもそも台木無しでは生育すらできないとのこと。

エケベリアを接ぎ木する狙い

なぜ今回エケベリアの接ぎ木をしたいかというと、接ぎ木によって蒸れに強いエケベリアを作れるんじゃないかと思ったのです。
具体的には、接ぎ木をすることで下記の点で蒸れに強くなるんじゃないかと期待しています。

  • 強健な多肉を台木に使うことで性質そのものが強くなる
  • 台木の分だけ、穂木と地面との間に距離ができ、物理的に蒸れにくくなる

前者については、根と株元が強くなりますから蒸れにより腐ることが防げるんじゃないかということですね。
後者については、穂木が地面から浮いた状態になるので蒸れにくくなるんじゃないかと思いました。

ロメオルビンやルノーディーンなど特に蒸れに弱い品種でこれを活用できるとよいと思っています。

今回使う多肉

今回は下記の組み合わせで試してみることにしました。

台木:薄氷(グラプトべリア)
穂木:パールフォンニュルンベルクエケベリア

上にも書いた通り、最終的にはロメオルビンやルノーディーンで試したいのですが、両方ともお高い品種というのと、接ぎ木自体が初めてなので、まずは丈夫な品種を選んでみました。

また、台木についてはなんとなくエケベリアに近そうで、かつ、強健なものとしてグラプトべリアを選んでみました。
正直初めての試みなのであまり大した根拠はありません。。。

あと、一応下記のような点も意識はしてみました。

  • 台木としてはやや高さのあるもの(やや徒長or幹立ちしたもの)であること
  • 茎の太さが極端に違わないこと

接ぎ木の作業

それでは、ここからは実際の作業に移ります。
本来、接ぎ木の手法もいろいろあるみたいですが、要は切って切断面同士をくっつけて固定するというのが大まかな流れですね。
また、私自身は接ぎ木のプロでもなんでもないので手順的に正しいか自信がありません。。。あくまで実験的なものとして御覧いただければと思います。

まず、台木と穂木ともに胴切りの要領で上下に分離します。
もし、胴切りが不慣れな方は、「エケベリア 胴切り」などで検索するとわかりやすいページや動画がたくさん出てくるので参考にしてみてくださいね。

適当な位置の葉っぱをとって隙間を作ります。

できた隙間にハサミやテグスを入れて切ります。

もう片方も、全く同じ要領で胴切りをします。

切断面が凸凹している場合は、カッターなどで平らに整えます。

次に台木についている葉をすべて取り除きます。
また、もし子株がついている場合は、それも取ります。というのも通常は台木の方が性質が強いので、台木から子株が出てしまうとそちらの方ばかり成長して、穂木が育たないという状態になってしまうらしいです。
最終的に台木はこんな感じになります。ただの棒ですね。

次に、切断面同士をくっつけて固定します。
私は、写真のようにゴムを使って固定しました。

接ぎ木テープなどといった接ぎ木専用の資材もあるので、それを使うのもありだと思います。

作業としては、これで終了です。

この後の管理ですが、半日陰などにおいて様子を見ます。
また、台木から子株が出た場合はとるようにします。

まとめ

今は寒くて成長が緩慢な時期なので、条件は少し悪いかもしれませんが、変化があればまた記事にていきます。 私自身も結果がとても楽しみです。
上記した通り、最終的にロメオルビンやルノーディーンなどで行うことが目標なので、もし今回失敗してしまっても引き続き実験を続けていこうと思います。

おまけ

今回使わなかった部分。

こっちもこのまま育てていきます^^